走り続ける

先日、精神保健事業を立ち上げた代表の方と話しをすることがありました。

 

その方は中学生の頃より世の中の在り方に疑問を持ちながら、一人で自分と向き合ってこられたことをお話しくださいました。

 

今の事業を立ち上げた数年後に関東大震災が起こり、再び社会への疑問が再燃し、その時には体調を崩されたようです。

 

代表はこの先また体調を崩すこともすでに予測されていました。再発を含めた人生が語られ、その生き方を受け入れていることに、何とも言えない愁いを感じました。

 

私にもその後の展開が見えていてなお、

今、何を選ぶのかは本人にしかできない、

そのことに、私自身の限界を感じずにはいられませんでした。

 

きっと医療も福祉も支援もいろんな限界を感じつつ、それが社会と理解し言い聞かせながら、日々向き合っているのではないかな、と・・思います。

 

そういう世の中でも『生きている』と実感することに大きな意味があるのだと思っています。